全国から被災した子どもたちを支援しようと、様々な支援物資が集まっていますが、
手放しに喜べない状況が起こり始めています。
たとえば、ある地域の書店がつぶれてしまったという話。
子どもたちに向けて教科書などが大量に届けられた結果、それまで地元の子どもたち
が教科書を購入することで収入をあげていた地元の書店が倒産してしまったそうです。
教科書など現物で支援するのではなく、図書券などを届ければ、こういった事態は
回避できたかもしれません。
それから、子どもたちがモノを大切にしなくなっているという話。
ある学校では、消しゴムを落とした子どもが「別なのがあるからいいや」と、
その消しゴムを拾わなかったという出来事があったそうです。
文房具などの支援物資が、大量の届けられすぎた弊害と言えるでしょう。
特に発達著しい時期の子どもたちは、こういった支援過多の影響を受けやすく、
極端な話、「努力しなくても、誰かが助けてくれる」という誤った認識を持ってしまう
可能性も危惧されます。
全国、あるいは世界から集まる支援は歓迎すべきものです。
しかし、それは「子どもの自立」や「地域社会の建て直し」という大前提への意識、
理解に依拠した支援でなければなりません。





