今回は、コーチングと発達障がいというテーマの二部構成で実施。
日曜にも関わらず、20名の学生・社会人サポーターが参加してくれました。
第一部は、コーチング研修です。
コーチングは、子どもの主体性、やる気を引き出すために効果的なコミュニケーションの技術。
たとえば、僕たちはややもすれば、子どもに「勉強しなさい」、「勉強するのは大切でしょ」と、
自分が期待する行動や価値観を押しつけてしまうことがあります。
でも、それはやらされ感を生み出し、いい結果を生み出さないことも多いでしょう。
一方、相手に効果的に問いかけることによって、相手が自分で考えるキッカケを生み出し、
答えを出させるのがコーチング。自分で決めたことは、人から押しつけられたことよりも、
やる気が高まります。
そんな技術を教えてくださったのは、東北のコーチングの第一人者であるアライブ・ワンの後藤美香さん。日ごろの悩み、課題を共有した後、より実践的に活かせるカタチでコーチングの技術を教えてくださいました。

第二部は、発達障がいと呼ばれる特性を学ぶ研修。
講師としてお招きしたのは、一般社団法人ぶれいん・ゆに〜くすの伊藤あづささんです。
自分の学習特性を知るためのミニワークを織り交ぜて、発達障がいの基本的な知識を
学ばせていただきました。
たとえば、脳の特性的に、理屈で教えても理解できない子どももいます。
しかし、図など視覚で伝えると、理解しやすい場合があったり。
あるいは、音や光、肌の刺激を人よりもかなり敏感に感じてしまうことも。
人になでられると、サンドペーパーでこすられているように感じるケースもあるそうです。
かなり多様な特性があって、発達障がいと一くくりにすることは難しいのですが、
大切なことは、相手は自分と違う特性を持っている(可能性がある)という前提で接する
こと、その特性を発見し、相手に合った方法を取り入れることだと思います。
そう考えると、発達障がいというテーマですが、それに関わらずどういった子どもに
対しても意識すべきことなんでしょうね。

今回の二テーマに共通して、すごく大切だなと感じたのは、
子どもの良いところを見つけてあげること、それは誰かと比べて優れているということではないし、
他人だからこそ気づいてあげられること。
他人から期待や承認されない人生は苦痛に他ならない。だからこそ、子どもを信じて、期待して、
できたことに対して徹底的に認めてあげられる存在が必要だということ。
僕たちが大切にしてきた「相手を想う心」って、感覚的にはわかっていてもうまく言語化できな
かったけど、きっとこういうことなんじゃないかなと考えてました。
参加してくれたサポーターたちが、この研修でそれぞれが感じたことを、ぜひ実践してくれる
ことを期待しています。
(大橋)
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