2011年5月3日(火)の日経新聞社会面で、アスイクが取り上げられました。
「被災地の明日を支える」という連続記事です。
全国紙に取り上げられたのは大変嬉しいことですが、少し誤解を招く恐れが
ある部分があるので、補足させていただきます。
記事中では、「無料の塾を開設する予定」となっていますが、
まず、私たちは民間の教育会社を圧迫するような活動は行ないません。
ご存知のように、今回の震災によって地元の産業、雇用を守ることは
大きなテーマです。
民間の教育会社に通える状況の子どもたちを無料のサービスで吸収してしまう
ことにより、民間の雇用を圧迫し、社会全体で見てマイナスになるようなことが
あっては本末転倒だと思います。
また、無料という表現にも注意しなければなりません。
無料であることが、ご家庭とアスイクの間に一方的な依存関係を生み出す危険性
もあります。もしそういった一方的な依存関係が生じれば、市民が支えあい、
活き活きと共生するというあるべき復興の姿から遠ざかってしまうかもしれません。
さらにアスイク自身も資金的に自立できなければ、どのようないいサービスを
作ったとしても、継続することが難しくなるでしょう。
ですから、無料かどうかはまだ未確定ですが、今の時点で無料と打ち出されて
しまうことには少し抵抗があります。
以上、長文となりましたが、全国紙の社会的な影響は小さくないと思い、
少し神経質すぎるかもしれませんが、いくつか補足させていただきました。
今後もNPOアスイクへお力添えいただければ幸いです。
そして、お忙しい中取材にお越しいただいた記者の方にも感謝申し上げます。
(NPOアスイク 代表 大橋雄介)