2012年08月25日

ビジョンセッション〜みんなの熱きおもいを共有〜

ビジョンセッション
8月23日は、World in Asia(WIA)の山本未生さんをお迎えして
アスイクのビジョンセッションを行いました。

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ビジョンセッションとは、自分の思っていることを自由に話してお互いを知り、
これからのビジョン(夢)を言葉にするというものです。

まず、第1セッションでは「こども」「アスイク」というキーワードに対する
今の自分の距離を考え、将来的にはどうなっているのか、
そのためには何が必要なのか考え、意見交換を行いました。

「こども」というキーワードでは、もっと近づきたいという思いと、
少し離れて全体を見渡したいという思いがありました。
そのために、
・より子どもと会話したい
・保護者とのコミュニケーションをさらに取りたい(親目線も必要)
・1人で支えるのではなく他の人・団体とのつながりを大事にしたい
という意見が出ました。

「アスイク」というキーワードでは、追いかけたい、
離れたとこから見ているという思いがあり、
中には乗り越えてやる!という人もいました。
これには大橋さんもびっくりしていました。必要なこととして、
・自分から動いていく
・気持ちの契約が必要である
・スタッフ・子ども・親のスクラムが大切
といった意見が出されました。

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第2セッションではアスイクに関わっている方々の可視化を行い、
10年後のアスイクはどうなっているのかについて考え、
みんなで共通の認識を持つことができました。

<みんなの夢>
・全国子どもを囲む会が開かれる
・アスイクが全国に広がる
・子どもたちが笑いながら集っている
・当事者が偏見に悩まされることなくサービスを受けられる。

これに対して、これはどういうこと?
そのためにはどうしたらいいのだろう?といった質問がなされ、
以下のように思いを深めることができました。

・障害児や外国の子どもなど通常の塾に行きづらい人への対応もしていきたい。
・地域ごとの問題に合わせてアスイクのような団体が全国に広がっていくとよい
・サポーターの魅力は若さだけではない。ある程度年齢のある人のさまざまな経験が役立つ。
・アスイクの意味は学校外に居場所をつくるということ。
・「勉強」のみに価値を見出すのは窮屈。
・「勉強以外のこと」にも価値があることを伝えたい。

<最後に本日の感想を共有しました。>
・夢を持つことは大事。
・視野を広げられるいい機会になった。
・みんなの思いはずれていなかったと確認できた。
・アスイクマインドを全国に広めたい。

言語化することで、ふわふわとしていた思いがはっきりとしたように思います。
とても有意義な時間でした。

(松橋)



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2012年07月09日

コーチング&発達障がい研修会の開催

7月8日(日)、学習サポーター向け研修会を開催しました。

今回は、コーチングと発達障がいというテーマの二部構成で実施。
日曜にも関わらず、20名の学生・社会人サポーターが参加してくれました。

第一部は、コーチング研修です。

コーチングは、子どもの主体性、やる気を引き出すために効果的なコミュニケーションの技術。
たとえば、僕たちはややもすれば、子どもに「勉強しなさい」、「勉強するのは大切でしょ」と、
自分が期待する行動や価値観を押しつけてしまうことがあります。
でも、それはやらされ感を生み出し、いい結果を生み出さないことも多いでしょう。

一方、相手に効果的に問いかけることによって、相手が自分で考えるキッカケを生み出し、
答えを出させるのがコーチング。自分で決めたことは、人から押しつけられたことよりも、
やる気が高まります。

そんな技術を教えてくださったのは、東北のコーチングの第一人者であるアライブ・ワンの後藤美香さん。日ごろの悩み、課題を共有した後、より実践的に活かせるカタチでコーチングの技術を教えてくださいました。

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第二部は、発達障がいと呼ばれる特性を学ぶ研修。

講師としてお招きしたのは、一般社団法人ぶれいん・ゆに〜くすの伊藤あづささんです。
自分の学習特性を知るためのミニワークを織り交ぜて、発達障がいの基本的な知識を
学ばせていただきました。

たとえば、脳の特性的に、理屈で教えても理解できない子どももいます。
しかし、図など視覚で伝えると、理解しやすい場合があったり。

あるいは、音や光、肌の刺激を人よりもかなり敏感に感じてしまうことも。
人になでられると、サンドペーパーでこすられているように感じるケースもあるそうです。

かなり多様な特性があって、発達障がいと一くくりにすることは難しいのですが、
大切なことは、相手は自分と違う特性を持っている(可能性がある)という前提で接する
こと、その特性を発見し、相手に合った方法を取り入れることだと思います。

そう考えると、発達障がいというテーマですが、それに関わらずどういった子どもに
対しても意識すべきことなんでしょうね。

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今回の二テーマに共通して、すごく大切だなと感じたのは、
子どもの良いところを見つけてあげること、それは誰かと比べて優れているということではないし、
他人だからこそ気づいてあげられること。
他人から期待や承認されない人生は苦痛に他ならない。だからこそ、子どもを信じて、期待して、
できたことに対して徹底的に認めてあげられる存在が必要だということ。

僕たちが大切にしてきた「相手を想う心」って、感覚的にはわかっていてもうまく言語化できな
かったけど、きっとこういうことなんじゃないかなと考えてました。

参加してくれたサポーターたちが、この研修でそれぞれが感じたことを、ぜひ実践してくれる
ことを期待しています。

(大橋)
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2012年06月07日

ふうどばんく東北AGAINさんからの贈り物

まだ食べられるけど、表示間違いなどのちょっとした理由で市場に流通されない食品を
生活困窮者に配布する活動をされている「ふうどばんく東北AGAIN」。

本日、事務局長の高橋さんがお越しくださり、お菓子をご提供くださいました。

ふうどばんく東北AGAINとアスイクは協定書を交わし、お菓子類を学習支援センター
19 Tsutsujigaokaに提供してくださることになりました。

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いただいたお菓子類は、19Tsutsujigaokaで使える仮想通貨「19 money」で
子どもたちが購入します。

「19 money」は、子どもたちがセンターの清掃や地域のイベントに参加したときに支給。
子どもたちがお客さんではなく、センターを運営する一員であるという意識をもってもらう
ためのキッカケとして導入している取り組みです。

ふうどばんくは、被災によって、あるいは被災に関わらず生活に困窮している方々への
食料支援を担っています。

困窮者のサポートと食品を大事にする風土を生み出していく、大事な活動です。
ふうどばんくを応援したいと思った方、ぜひ、寄付などのご支援をいただければ幸いです。
ふうどばんく東北AGAIN
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